鵜飼あれこれ

岐阜市の鵜飼を観たくなった人のために

長良川鵜飼のりば

素人さんだとここまでの解説でもまだ分からないことの方が多そうですし、よく 質問されそうな事柄をいくつか書き綴ってみたいと思います。 女性に多い質問に、船上で鵜飼を観るということは街中のデパートや飲食店とは 異なりトイレに不自由するのでは?というのがあります。 この心配はご想像通り正解で1つもトイレのない観覧船もあります。 便所付きの船もありますが充分な数の個室は備わってはいないので、頻尿のお客 さんが多数乗船されると正月の福袋売り場のように大変混雑することも予想され、 また夏場ということもあり水分とか冷たいカキ氷を摂取しすぎてお腹を壊して しまった方が数名いると、トイレの前が修羅場と化すでしょう。 なのでできるだけ船乗り場で少しでも多く尿や便を排泄しておくことをお勧め しますが、観覧中は一切トイレが使用不可というわけでもありませんので過剰な 心配をする必要はございません。 トイレ付きではない観覧船でも川岸に停まっている間には便所船に乗り移って 用を足すことができますし、受付を済ませて乗船してから終了するまで一度も トイレに行くチャンスがないわけではありません。 トイレ船には停泊中しか行けませんので鵜飼が始まったら使用できませんが、 そこに注意しておけば混雑しない限りさほど問題もないでしょう。 少しばかり手間がかかったり制限はありますが、全員が1回トイレを利用する 程度なら充分の設備だといえるのではないでしょうか。 鵜飼をやっている期間、そして雨天の場合も気になるところでしょう。 5月の半ばから10月の体育の日頃までほぼ毎日この漁は行われておりますが、 確実に毎日遂行されてはいません。 軽い雨降りなら支障なく実行されますが、大雨で川の水が多くなりすぎると危険 なので中止になる場合もあるからです。 長良川はとても大きな河川ですので、鵜匠でもなければ岐阜市民でもない、ただの 観光客を増水したこの川へ案内するのはタブーとされています。 カッパの川流れと諺にもあります通り、身近に川があり泳ぎが上手な人でも少しの イレギュラーで水難に巻き込まれる可能性があるからです。 せっかく予約して足を運んでいただいたのですし小雨程度なら楽しんでもらおうと、 用心深く川を下って鵜飼をすることになってはいますが、それでも限度を越える 増水だと中止にせざるを得ないのです。 運悪く予約日の天候が悪かったら諦めるしかありませんが、そうでなければよほど 大きなトラブルがない限り、ほぼ毎日開催されています。 観覧船には雨対策もされており屋根も付いていますが、乗船者を危険な目にあわす と判断された場合は中止になるので素直に受け入れましょう。 船上でのお食事についてですが、何も手配をしなければ提供されませんので事前に 各自どこかで注文することをお勧めします。 一旦乗り込んだら船内では販売しておりませんし、食べ物を入手することは不可能 だと考えて作戦を練りましょう。 「船にはレストランやフードコートがあるだろう、それがなくてもコンビニ くらいきっとあるはず」と勝手に決め付けて食料を持参せずに参加すると、鵜飼 が終わるまで何も口にすることができずひもじい思いをするでしょう。 岐阜市内のホテルや民宿で予約をすれば高確率で食事つきのプランを提示されると 思いますのでそのような失敗をすることは稀かと思いますが、なにかの手違いで 乗船だけのプランを選んでしまった場合は独力で食事を持ち込むようにして下さい。 船内は飲食店ではないので食料の持ち込みは禁止されておりませんし、臭いの 強烈な物でなければ誰も文句は言いません。 ですがお弁当のような物がベストでしょう。